375用のオリジナルのダイアフラムはエッジがダイアフラム本体と一体成形されている アルミ製で、タンジェンシャル・エッジではなく単純なロールエッジになっている関係で 振幅があまりとれず、低音域の特性はあまり良くないようです。 |
また、ジャンパー線もエッジの部分で少し角度がついていますので、昔のALTECの ように、空中で90度曲がっているタイプよりはましですが、断線のおそれはありますし エッジ自体の金属疲労の問題もあるようです。 今回、測定した限りでは、3.2gとRADIANの1245より0.1gほど軽くできているようです が、細かく測定しますと、ボイスコイルの線材にRADIANより細い物が使われている ことと、それをダイアフラムに接着しているボビンに熱に弱い紙製のボビンが使われ ていることが、原因のようですので、耐入力まで考慮しますと、RADIANの1245が ほとんど同じ重さで耐入力のUPができていることに注目すべきなのかもしれません。 実際、8kHz以上のレスポンスは、RADIANの1245の方が圧倒的に優れていますので 重さだけでは高音域の特性は決まらないという事が証明されたと思います。 |