上の画像は、ごく一般的なウーファーの磁気回路ですが、上部プレートの 上下では磁力線が非対称になってしまい、大振幅時にはコーン紙の動きの リニアリティーが損なわれてしまいます。 各メーカーは様々な補正回路や特殊なリングを付け足して、磁力線が対称 になるように、努力しているようですが、センター・ポールに発生する渦電流を カットするために放射状にスリット入れるなど、凝りすぎた磁気回路には、 かえって音質を損ねてしまうような物も少なくありませんでした。 |
これに対し、同軸型スピーカーでは、コーン紙の内側に接する部分までセンター ポールが延長されるような形になっており、これが計らずしも、磁力線の対称性を 高める働きをしています。 RADIANの同軸型スピーカーのウーファー部が通常のウーファーより音が良いと いうお客様からの反応も、根拠のないことではありません。 |
RADIANのウーファーでは、この利点を通常のウーファーでも最大限に活用して おり、センター・ポールをトップ・プレートより、少し突き出させるだけで、磁力線の 対称性が確保されるという非常に合理的な設計になっています。 こうすることによるコストの上昇は皆無に等しいのにも関わらず、その効果は絶大 なようです。 ちょっと見ただけでは分からない部分に、非常に重要なことが秘められているのが RADIANの製品の特徴です。 本当に優れている物は、見た目もシンプルで、余分な物が無い、合理的な物なの です。 |
![]() |
RADIANの同軸型スピーカーと ウーファーでは、磁石の制振と 衝撃に対する保護のために、 プレートを取り付けて、ネジで 磁石を抑えるような構造が追加 されています。 これにより、接着剤で固定されて いるだけのユニットより、ハイパワー 入力時の安定性や、搬送時の 耐久性が大幅に向上しました。 |