RADIAN社では288用のダイヤフラムは製造していないのでしょうか? という、ご質問が今でも時々ございますが、残念ながらRADIANでは今のところ 製造しておりません。 だいぶ前、RADIANの社長やセールス・マネージャーにも相談したことがあったの ですが、日本の市場にはまだALTECの1.4インチスロートのドライバーが出回って いるのかと、逆に驚かれてしまいました。 それでも、なんとか作れないかと訊いたところ、ダイアフラムを作る治具が約1万ドル かかり、単純に1,000枚製作するとしたら、取り付けリングの製作やら、ボイスコイル の手配などで、価格は千ドルを下らない計算になってしまうそうです。 いくら日本でALTECの人気が未だに高いとはいえ、年間に1,000枚以上の需要が あるとも思えませんし、高級ドライバーの主流が2インチスロートに移ってしまった今 の状況では、とてもペイしないということです。JBLの2482をコピーしたTADの4001 用のダイアフラムですら、通常の倍以上のコストがかかってしまうのですから、いたし かたないのかもしれません。RADIANのドライバーにはALTECと同じ3インチ径の ダイアフラムを採用している物もありますが、ダイアフラムの曲率が大幅に違うため 流用はできません。 インターネットで調べますと、ALTECのダイアフラムをコピーした製品が出回って いるようですが、50年以上昔のオリジナルの基本設計のままでは、エッジやリード線 の金属疲労に対する問題が何も解決されていませんので、立ち上がりの鋭い音が そのまま録音されている、現在のCDなどのソース向きではありません。 そこでRADIANの社長からの提案ですが、RADIANの1.4インチ・スロートの ドライバーにALTECと同じ3本ボルトでとめるためのネジ山を切り、ALTEC用の ホーンに取り付けられるように改良する準備をしております。価格的にも3インチ径 のダイアフラムを作るより安く上がりますので、ALTECの資産を活かして使いたい 方にはお薦めです。 それでも、たとえいくらかかっても、音の良いRADIAN製のALTEC用のダイアフラム でALTECのサウンドを楽しみたいという方が、もしいらっしゃいましたら、ご連絡下さい。 経費を全て御負担していただけるようでしたら、全世界での独占販売権と共に、 ダイアフラムを製造する用意がございます。 |